最強のノートPC制作

公開日: 2017年9月22日金曜日 Laptop PC

 タイトルからしては?という感じではあると思いますが制作してみています。もちろん1から作るというわけではありませんが、ベースとなるノートPCを利用して、部品を変えたり色々細工をしていきます。
 
 俗に言うロマンを追求したノートPCですね.. 合理性よりカッコよさ。

ベースマシンはU2442F2


 U2442F2というと2013年発売の古いPCです。しかし、当時にしてみると14インチのUltrabook規格に収まるノートPCながら、GeForce GT 650Mを搭載するなど、他のUltrabookとは一線を画する性能をもつPCです。

 とりあえず、標準状態でのスペックを以下に示します。

モデル名:
Note GALLERIA U2442F2
CPU:
インテル Core i7-3537U (デュアルコア/HT対応/定格2.00GHz/TB時最大3.10GHz/L3キャッシュ4MB)超低電圧版
メモリー:
8GB メモリ(PC3-12800, 8GB x1, 最大16GB)(DDR3 SO-DIMM, 8GB x1)
マザーボード:
インテル HM77 Express チップセット
ディスプレイアダプター(ビデオカード):
NVIDIA GeForce GT650M 2GB + インテル HD グラフィックス(NVIDIA Optimus テクノロジーによる切り替えに対応)
ディスプレイ:
14 インチ 非光沢液晶ディスプレイ(1600 x 900 ドット表示)
ハードディスク:
128GB SSD
サウンド:
オンボード HD サウンド, ステレオスピーカー内蔵
有線LAN:
10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN
無線LAN:
IEEE802.11 b/g/n
Bluetooth:
Bluetooth 4.0
カードリーダー:
マルチカードリーダー
ウェブカメラ:
HD WEBカメラ
キーボード:
日本語キーボード
ポインティングデバイス:
タッチパッド
サイズ:
339(幅) x 233(奥行き) x 21(高さ)mm
重量:
約 1.59kg (バッテリー含む) ※最小構成時
バッテリー:
リチウムイオンバッテリー(約5時間)
OS:
Windows インストール済み

ドスパラHPより引用 

 こんな感じで、当時にすると元からそれなりのハイスペックPCでした。

 USBポートが計4つ、有線LAN端子、HDMI端子、VGA端子、ヘッドホン、マイクが別端子で存在する等14インチのUltrabookとしては拡張性も高いです。

 最新のPCはこのPCより薄く、高性能になりましたが、拡張性は下がってきています。

 そんな、現代でも強みのあるノートPCですが、まだまだ強化できる点が見つかります。

強化パーツ


メモリ編


 最初に目につくのはメモリです。最大容量16GBなのに、標準は8GBで、更にシングルチャンネル動作です。しかし、16GBに増設するだけでは何も面白いことはありません。

 そこで、OCメモリを選択しました。

 OCメモリはメーカー製PCでも使えるのかと思っていましたが、GIGABYTE U2442F2ではスペック通りの速度で正常に動作しました。

 ちなみに、TOSHIBA RX73(Skylake)では1600MHzでしか動作しませんでした。

 対応するメーカーとしないメーカーが有るようなので先例を探してみると良いと思います。(ノートPCにわざわざ割高で効果の薄いOCメモリを導入する人は少数かとは思いますが....)

G.Skill F3-1866C10D-16GRSL (DDR3L-1866 CL10 8GB×2)
OC Works通販サイトより引用

 本当は2133MHz動作のものが欲しかったのですが、高クロックメモリは選別品のため現在は高クロックで動作するメモリが在庫切れらしく、入手することは出来ませんでした。

 仕方なく代案として提案された1866MHz動作のものを選択しました。

 このメモリの8GBの方は持っているのですが、総合的なパフォーマンスを考えると速度より容量のほうが重要だと考え、こちらの方に換装しました。

 ちなみに、2133MHz動作の8GBの方のパフォーマンス検証記事あります。





ストレージ編


 次に、気になるのはSSDの容量です。128GBでもなんとかなることはなりますが、余裕がほしいですよね。それじゃあ、容量の大きいものに付け替えようというだけではやはりつまらないですw


 いきなりのピンぼけ画像ですが、U2442F2を裏返して裏蓋を外した状態の画像です。
 
 標準ではmSATAの128GBのSSDがついているだけなのですが、上記画像のように2.5インチのSATA接続のHDDやSSDも搭載できます。

 当時の構成オプションを見ると750GBのHDDを追加できるようになっていたのでそのためのものだと思います。


 
 次に何の変哲もないBIOS画面のうようですが、U2442F2はノートPCでは珍しく、SATAの動作モードをRAIDに設定できます。こうなると考えることは一つです!

 そうだ2.5インチSATA SSDとmSATA SSDをRAID0で組もう

というわけで、250GBのSamsung SSD 850EVO(SATA)と250GBのSamsung SSD 840EVOをRAID0で組みました。合計500GB。

 なぜ850EVOと840EVOの組み合わせなのかというと手持ちのもので容量を合わせるにはこれしかなかったからです。



RAID0を組んだら4KQ32TIと4Kの速度が単体より落ちていますが、ロマンを追求しているので問題ありませんw SeqQ32TIとSeqは明らかにRAID0の効果が出ています。

 最近のPCならM.2ネイティブのSSD単体でこの速度を楽に上回ってしまうのが悲しいところではありますが...

無線LANカード編


 最後に強化するのは無線LANです。最近のPCは11ac対応のPCがほとんどですが、U2442F2は標準では非対応なのでLANカードをminiPCIExpressの中で11acに対応しているものに交換します。

 M.2スロットはないので最新のLANカードをカードが使えません。変換するものもありますが、逆に転送速度が落ちたりする原因になりそうなので使いません。

 よって上記条件を満たす「Intel Dual Band Wireless AC 7260 + Bluetooth」に交換しました。

 家のルーターは一応11acに対応していて867Mbpsまで対応しているのでスペックを活かしきれます。

GPUオーバークロック編


 U2442F2では、MSI AfterBurnerなどのGPUユーティリティが使用できます。



 まだ設定は詰めていませんが、コア電圧やPowerLimitは変更できませんが、コアクロックを+100MHz、メモリクロックを+200MHzに設定しても安定して動作しています。
 
 多分ノートPCでもGeForceやRadeonであれば、オーバークロック可能ではないかと思います。

 性能向上は数パーセントかもしれませんが、外部GPUを簡単に増設することのできないノートPCでの性能向上はいざという時のパフォーマンスを引き伸ばせる可能性があるということで良い感じではないでしょうか(謎)

まとめ


 ここまでで、Core i7&GeForce&RAID0 500GB SSD搭載の14インチ薄型ノートになりました。強そうではありますが、実際のパフォーマンスは最新の薄型ノートには敵いません。勝てるのはGPU性能くらいですね..

 振り返ってみると現状では、そこまで凄いことにはなっていません。今後は、液晶をフルHD化できそうならしてみたいです。

 というのも、U2442Fの液晶側のバラしかたがいまいちよくわかりません。バラすことができれば、同じ端子の14インチフルHD液晶を流用できるとは思うのですが。

 それでは今回はここまでです。

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