ニュルブルクリンク24時間耐久レース

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ニュルブルクリンク24時間耐久レース編をやっとのことで書き始めました。自分としては2014年に初めて知って2015年にリアルタイムで中継を見ました。まだ知らないことが多いですが、ゆっくり勉強がてら書いていきたいと思います。


2016年は大波乱でした。


ニュルブルクリンク24時間レース(ニュルブルクリンク24じかんレース、24 Hours Nürburgring)とは、ドイツのニュルブルクリンクで毎年開催される、ADAC主催の耐久レースのこと。24時間でどれだけ長い距離を走れるかを競う。毎年5月から6月の初夏に開催される。日本では「ニュル24時間レース」や「ニュル24耐」といった略称で知られている。

概要
元々はADACが主催するローカルイベントだったが、第1回のレースが開催されるとたちまち人気が集まり、今ではヨーロッパ中に中継されるほどの人気ぶりである。
大きな特徴として、参加するチームが、ワークスやプライベーターを併せてきわめて多いという事が挙げられる。

その一例として、2007年は合計228チームがレースに参加し、一つのピットを最大6チームでシェアする光景が見られ、スタートを3グループに分ける対応が行われ、第3グループが出走した直後に第一グループのトップコンテンダーのマシンが戻る場面もあった。

給油は台数の多さから様々なマシンが1台の給油機をシェアして給油する状態であり、給油ノズルの形状は普通のガソリンスタンドに設置されているガンタイプになっている。SP9 GT3クラスのようなクイックチャージャー装備の車の場合でも、それに対応する給油機がないため、クイックチャージャーの差し込み口を持つ漏斗状のアタプターを用いる。
 ※Wikipediaより引用 - https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF24%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9



ニュルブルクリンクといえば自動車開発の聖地です。ベンツやBMWなどの海外メーカーや国産メーカーではBNR32、LFA、WRXなど高パフォーマンスカーは全てと言っていいほどニュルでテストされています。

HONDA NSX 2017と思われるテスト車両


とにかく過酷なコースなので、ここを走ればクラッシュテスト以外の全てをテストできるとまで言われています。

毎年5月頃に行われるニュルブルクリンク24時間耐久レースは草レース感とプライベーターの多さ、過酷さ、ローカルイベント感、参加台数の多さなど魅力がとても多いです。とにかく誰にでも参加券があるのが良い。

地元のドイツでは伝統的な祭りような雰囲気だそうです。中継などでよくコース脇でバーベキューしている様子などが流されてるようにお祭り色が強いと感じます。

そんな中行われてるレースはかなり過酷なことしてますけどw


コースは以下のようになっています。


ニュル24耐は「グランプリコース」と「北コース」を合わせた1周25kmのコースで争われます。

距離が長いので天気が場所によって変わることが日常的に起こります。コース序盤は晴れていても、いきなり雨が降ったり氷が降ってきたりします。だからタイヤ選択も難しい。

その上平坦なコースではなく高低差は300mと東京タワー並みにある上に舗装もきれいではなくゴツゴツし滑りやすくサーキットとは呼べないほどの路面状況。低中速、高速コーナなどバリエーション豊富なコーナーが1周で170超え。

それ故この25kmを走ると車には一気に800km走行したのと同等のダメージを受けると言われています。

あの名車スカイラインGT-R R32ですら、プロトタイプで初めて走行したときは1周を完走できなかったそうです。


そしてほとんどのコーナーは見通しが悪く、エスケープゾーンがありません。道幅も狭いところが多いです。ドライバーへの負担も計り知れないものがあります。ニュルを攻略するにはコースを1000周は走らないと始まらないとか。


夜は幻想的ですがオルドコースはかなり暗く危険です。車載動画見ると真っ暗。

同じ時間に一斉にスタートしますが、参加車両はクラス分けされています。基本的にエンジンの排気量や改造範囲でクラス分けされています。


主なクラスと参加車両はTOYOTAのGazoo Racingの以下のページが勢力図なども分かりやすくておすすめです。
http://toyotagazooracing.com/jp/nurburgring/special/2016/diagram/diagram_01.html - toyota gazoo racing

個人的には2Lターボの参戦するSP3Tクラスが面白いと思います。様々な車格の車が参加し、ベース車両も比較的身近なものが多いです。


以下に各メーカーのニュルブルクリンク24時間耐久レースの特集サイトのリンクをまとめておきます。

ニュルブルクリンク24時間耐久レース総合情報サイト
TOYOTA Gazoo Racing
SUBARU STI
Nissan GT Academy Team RJN

トヨタとスバルは気合入ってる感じですね。


ニュルブルクリンク24時間耐久レースは1970年からスタートし、今年は44回目だそうです。歴史は長く、日本車では1990年に日産スカイラインGT-R32 nismoが初めて出場しました。そして初出場ながらグループNクラスで優勝。

最近はスバルやトヨタがクラス優勝するなど活躍しています。


スバルに関しては今年でSP3Tクラス3連覇がかかっているので2017年の見どころになりそうです。

スバルのライバルはアウディです。去年はリタイヤに終わってしまいましたが2016年度はスバルに勝つため、レギュレーション変更に伴うエンジンパワー制限を回避するため、アウディ独自のAWDシステムのクワトロシステムを廃止し駆動方式をFFに変更、70kgの軽量化という。大掛かりな体制で挑んでいただけに残念でした。


もちろんスバルも2017年はレギュレーション変更に対応しつつも駆動方式はAWDのままエンジンの圧縮比を上げ高出力化、追い越しやすくするためのギア比の変更と耐久性を改善したパドルシフト方式のトランスミッション、空力改善、軽量化、直進安定性向上の為のホイールベース延長など手をつくしてきています。

リアバンパーにホイールベースを延長した跡がある


2016年からは速度制限250kmも廃止されより高速バトルを繰り広げてくれると思います。SP9-GT3クラス参加車両は最も長いストレートでおそらく時速300kmを超えていると思います。他クラスとの圧倒的な速度差でのオーバーテイクは見どころです。

他にも各チームの戦略やメカニックの作業の速さ、ドライバーの瞬時に判断を迫られる緊迫したドライビング等見どころはたくさんあります。


まあとにかくおすすめのレースです。現地に観戦に行ってみたいものですね。このページを見た人は是非興味を持って中継を見てもらいたい…

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